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俺らのマネは地味子さん。

第13章 TEN





ー村上sideー


また、叫ぶかと思った。
ツッコミの用意までしてた。
けどな、違ってた。


「・・・俺から言う事ないなー。
ヒナが話した事実を知って欲しかっただけや。
ほんま、それだけ」

すばる・・

「で、エイターに伝えたい事は以上や。
でもな、逃げたままの地味子を俺は許さん!!」

えっ?!と、会場から聞こえる声。

その反応は当たり前や。
今までのしんみりした雰囲気はなんやったねんと俺も言いたい。

良い感じで締めれると思った俺が間違いやった。
それをすばるに求めたのが間違いやったんや。

何よりこの案をすばるに話した俺の落ち度や。



「地味子!よく聞け!
スタッフの1人新井山を脅迫した!
新井山モニターオンや!!」

すばるのドアップから切り替わる画面。
そこには、デカデカとマルが書いた文字が浮かぶ。


しめいてはい やで!



「・・何でひらがな?」

「大倉くん良く聞いてくれました!
アレはこの私が昨夜、書いたんですよ」

「・・マルが書いたの?道理でひらがなか」

「うっさい!マル黙っとけ。
ここに発表します!
地味子お前はもう包囲されている!指名手配や!!」

「・・すばるこれ何?」

「ヨコ、実はなコレお前だけ知らせてないんよ」

「えっ?何で?」

何でって・・
ゆーたらお前は反対するからな。

「実はな、指名手配案はヒナが出したんやけどそこで問題が起こったねん!
俺ら誰1人、地味子の写真持ってへん!!
それは、ヨコも知ってるな」

頷くヨコ。
そう、1枚もなかった。
オフショットでも写り込んでなかったんや。
マジ、これ苦労したんや。


「挫折した案やった!
けど、ここにいますマルがナイスアイデアを出したんです!
何と写真は無いが動画はありました!
はい、拍手!!!」

すばるに吊られて会場から拍手が聞こえる。
あかん、流れがコントになって来た。

こんなはずじゃなかった・・
すばるに任せた俺が悪かったのか?




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