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俺らのマネは地味子さん。

第4章 ONE






「てか、何歳なん?!」

「20代後半か30にならんぐらいちゃうん?」

「肌は綺麗やったで」

「・・エイターちゃうん?」

「「・・・」」

えっ!その可能性もあるん?!
まさかね・・

そう思いながらも視線は自然と山田に向かう。

「えっ?
・・あぁ、エイターじゃないです。
昨日紹介された時は、皆さんのDVD見ながら初めてだって言ってましたから」

エイターじゃない。
それを聞いてホッとため息が溢れた。

これでエイターとか言われたら落ち込むで。
あんなボロクソ言ってたんやからな。


「前職は?」

「えっ?」

「だから、前職や。
あれは社会人やったんは間違いないやろーし、前はどこで働いてたん?」

「それは聞いてないです」

どこか他人行儀な山田。
確かに、昨日会ったばかりだからしょうがないか・・

思案顔だった大倉が、ふと顔を上げた。

「処女かな?」

「「・・・」」

「アホかッ!!!」

流石な信ちゃんでも、ツッコミが数秒遅れてるで。
場違いな発言にも程があるで大倉。

「えっ?気にならん?」

「大倉にしては珍しいね」

「そうそう、可愛い子なら間違えなくいってるけどな〜」

そうや。
可愛い子には目が無い大倉。
やのに、あのマネージャーの事まで気にするとは・・・

「範囲広すぎや」

俺の言葉に大倉は慌てて否定した。

「ちゃうて!
肌綺麗やったし、あの真面目そうな眼鏡無かったら絶対可愛いと思うんよ」


あのマネージャーが可愛い?
地味で堅物そうなマネージャーが?
ほんま、大倉の目が心配になってきたで。

案の定、すばやんに揶揄われ始めた大倉。
俺らは新しいマネージャーの素性に興味を惹かれていた。








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