第7章 全力トド松ガールー〜トド松〜
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夕飯食いながら学校の話とかして楽しく盛り上がってた矢先、ついに悲劇が訪れた。
「はいあーんして♡」
無慈悲なあーん大会が始まってしまった。
「あーーん。んーーっ!主ちゃんと母さんが剥いてくれた梨、とってもおいしーーっ」
頬に手を添え、トド松。
チミ達何してくれちゃってんの?一松が吐血してるの見えてる?カラ松と十四松が必死に一松を介抱してるの見えてる?
「やーーん、かわいーーーっ♡やっぱり六つ子の中で一番キュンキュンするーーーっ♡」
見えてない。完全に二人の世界に浸ってる。てか最後の一言酷すぎない?思ってても言う必要なくない?おにーちゃん、胸の奥がズキズキ止まらないよ。
「あれ可愛いか?」
「僕に聞く?それ」
チョロ松に耳打ちすると、無表情で返された。
「トッティといると、1日24時間じゃたりなーい♡240時間じゃないとやだー♡♡」
「ふふっ、ボクもだよ。でもね主ちゃん、ちょっとハートが多くてくどいかなっ。ボクみたいにここぞという時で使わないとレア感出ないから。ね?オッケ?」
「は、はぁーーい♡」
「もうっ、ぜんぜん懲りてないんだ・か・ら♡」
トド松が主ちゃんの額にデコピンをした。
それがいけなかった。
「ひゃあぁぁあんっ!!あざと可愛いぃぃいい♡♡♡♡」
「えぇっ!?また鼻血!!??」
一松と主ちゃんの血で、我が家の居間が血の海になった瞬間だった。
最後のトッティの台詞を思いついて書いたお話でした。
——おそまつさまでした——