第2章 脳内遊戯〜一松〜
「ねぇ…分かる?一松くんの、わたしの中に入ってるよ?」
とか、吐息交じりに言葉責めされたらさ、きっと火がついちゃうんだろうな。
「…主の中、あったかい…」
なんて言った暁には、興奮して大気圏まで射精するかもしれない。
半分ほど入ると、その奥へ導くように肉襞が収縮し、うねうねと蠢き出す。
うん。挿入感って、たぶんこんな感じでしょ?
コスモを感じるほど凄まじくて死に至るレベルで気持ちいいって、おれたち六つ子の間でもっぱらの噂だ。
「うわ、すご…。吸い込まれるんだけど」
「あ、あ…入ってくる…!熱くて硬いの入ってくるのぉ…!」
AVの受け売りだけど、こんな台詞言ってくれたりすんのかな。
言わぬなら、言わせてみせ…いやこれ以上は止めよ。せっかく盛り上がってるのに、危うくダダ滑りするとこだった。
次はベタだけど言ってみたかったことを口にする。
「主、いい声で鳴けよ?」
これいいでしょ…?ゾクゾクしない?…ってこれさっきの言わせてみせよと似てるじゃねーか!鳴かせてみせよ的な!?クソさみぃ!!でも言いたいもんは仕方ねーだろ!
——何を暴走してんだおれは。
集中しろ。今おれは脳内で主とヤッてんだから。