第11章 リクエスト作品 ハニーに首ったけ〜カラ松〜
「……ハニー」
「はい、変な罰ゲームはもうおしまいね」
「えー!あと1個だけ褒めて〜」
「ぼくもぼくもー」
「あははっ、じゃあ次でお「ハニーーッ!!」っ!?」
オレの声に驚き、振り返ったハニーの手をすかさず引く。
余裕なんてもうない。
自分でもビックリしているさ。
オレはこんなにも嫉妬深く幼稚だったのか、とな。
「行くぞ」
「どこへ?ごはん?」
「ラブホだ」
「えっ!?」
「ぐっは!!??」
卒倒するブラザーズ。
おおっと、童貞のメンタルを破壊するワード"ラブホ"を口にしてしまった。すまんなブラザー、ワザとじゃあないんだ。
「2人とも急にどうしたの!?」
「気にするなハニー。ブラザーは喜びのあまり気絶してしまったらしい」
「そうなの!?それ大丈夫なの!?って、キャアッ!」
2人を放置し、ハニーを抱き上げる。
「カラ松降ろして!恥ずかしい!」
「フッ、これくらいで照れてたらベッドで身がもたないぞ」
「ボェバァッ!!!!」
ブラザー達は断末魔のような悲鳴を上げ、口から泡を吹いてそのまま動かなくなった。
オーゥまたしてもやってしまった。ワザとじゃあないんだワザとじゃ。
ああ心がざわつく。もう限界だ。
「ハーッハッハ!さらばだ童弟達よ!!」
捨て台詞をキメて、オレはその場を立ち去った。
・・・