第3章 第1話は諦めと共に。
「な、中村さん……!?」
「ふふ、さっきの一喝……面白かったよ、東尾さん」
「あんな事言う人、いなかったからね〜!」
岡野さんが笑う。
「まあこんな教室だけどさ、すごい…目からウロコだったよ」
片岡さんが微笑んだ。
「暗殺も、勉強も、『一緒に』頑張ろ!」
「…………みんな…」
やばい、泣きそうだ。
私の勝手な思いは皆に届いてたんだ。
「……うん、ありがとう!!」
私はすぐ帰る。
でも、それまでは3年E組。
決意が揺らぐ所だった。
そうだよ、3年E組は暗殺教室。
勉強も暗殺も両立して、皆で頑張ればいいんだ。
「さ、教室帰ろ」
「うん! ありがとう…莉桜ちゃん」
私は笑って彼女の名前を呼んだ。