第3章 第1話は諦めと共に。
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っだああああああああああああ!!!
やら、かし、た!!!!!
本を読んでて、何度も何度も言いたかった事を!!
E組のみんなは、そんなに落ち込まなくてもすごいんだよ! って!!!!
言いたかった事!! ほんとに言っちゃった!!!!!
思わず玄関から校庭へ飛び出して校舎裏へ走る。
「ッハァ、ハァ……」
……やらかした。
菜津にもよく言われた。
『京香は地味に大人しそうにみえてたまにすごいことやらかすからね〜しかも予想しない方向に』
そう、笑いながら仁くんに話していた。
ええその通りです!!
頭の中に出てきた菜津にあっかんべーをし、私はズルズルとその場に座り込んだ。
「……あんな事、言っちゃダメなのに…」
私は本来いない存在で、今は烏間先生にお世話になって、この世界で生き長らえている。
本当は、自分の家に帰って暗殺教室大好きー! とか言ってそれでも普通に中学校に通って、もう併願が決まってた高校の入試を受けてたはず。
それに2ヶ月後には公立の入試もあった。
……その季節とは全然違う季節、それも違う世界に来ちゃったから。
だから私はここにいる訳であって……。