第3章 第1話は諦めと共に。
「……京香ちゃん?」
茅野ちゃんが慌て気味に言った。
…………やらかしたああああああ!!!!
思わず言ってしまった……
だけど……
「…私はE組、そんなに悪い環境だと思わない、から……まだ、慣れてないけど…皆といれて楽しいし…」
言ってる内にどんどん顔が赤くなってくる。
「私は、このクラス、好き、だけどなぁっ……て…………」
……色んな意味でやらかした、気がする…
すると奥田さんがフフッと笑った。
「ちょ、ちょ! 愛美ちゃん……! 笑わないでよ!」
「いえ……だけど、E組にきてそんな前向きな事いう子、初めて見たので…」
「いやいやいやいやいやいやいや!!! 何で!?? 皆もっと前向きに行こうや!! ね!?」
「キョーカちゃーん…だって私達、エンドのE組……だよ?」
茅野ちゃんが苦笑いで答えた。
……エンドのE組…。
それは、多分皆の劣等感を表すものだ。
でも私はそうは思わない。
最後まで、あの物語を読んだから!!!