第3章 第1話は諦めと共に。
「今日は5時間目国語だよ〜」
「うわ、眠! 頑張って起きないと……」
朝日が差す教室に入ると、皆がもう揃っていた。
「あれ? 皆早くない? おはよー」
「おはようございます〜」
「お、茅野と東尾さん来たぞ。話、始めるか」
杉野くんがちょいちょい、と手を振り私達を呼ぶ。
「何かするの?」
茅野ちゃんが興味深そうに皆が囲んでいる机をのぞき込んだ。
「この間…そうだ、東尾さんが転校してきた朝に皆で一斉に銃撃っただろ? それを今日もやろうって話。連絡つくやつ連絡つけたんだよな。東尾さんは知らなかったし茅野はどうせ寝てたんだろ?」
「うっ、図星…………」
どうやら一通り話は済んだらしく、皆がわらわらと自分の席へと戻ってゆく。
さて私も、と思った時。
「あの、東尾さん」
声をかけられた。