第20章 アートは立体かペイントか。
「7月1日、今日から夏服!」
やけにスースーする……。でも烏間先生に買ってもらったし……。
「肌色がまぶしいねェ。健全な男子中学生にはつらい時期だぜ」
「ま、まぁね岡島君」
「いけませんよ、露出の季節に平常心を乱しては」
「あんたが言うなエロダコ!!」
いつも通り流れてゆく時間。
そんな時間がガラッと崩れたのは菅谷君が教室に入ってきたからだった。
「…ああ…今日から半ソデなのは計算外だった」
「!?」
菅谷君の腕には目一杯タトゥーにも似た絵が描いてあったからだ。
「さらしたくなかったぜ。神々に封印されたこの左腕はよ…」
菅谷君の中2臭いセリフにクラスに激震が走る。
今回は、そんな菅谷君活躍の話。