第2章 転校してきました!
私はふと、左側にある窓を見つめた。
桜が舞い散る中、白い三日月が見える。
「……すごいよね」
ふと気付くと隣に渚君がいた。
「アレをやったのが、僕らの担任だっていうんだから」
「……そう、だね…」
この世界で今から一ヶ月前。月の7割型が消滅した。
アレは先生じゃないよ、アレをやったのは…
「…………東尾さん?」
「……! いや、何でもないよ!」
私は渚君からもう1度視線を逸らして三日月に目をやった。
……あれが、暗殺教室を象徴するもの。
私はいつ帰れるんだろう。
私は、何でこの世界にきたんだろう……。