• テキストサイズ

【トリップ】全てを知っている私が!【暗殺教室】

第18章 もう1人の転校生、堀部イトナ




「…さて、君の周りにはこんなにいい友達、仲間がいっぱいいます。これでも学校に来ませんか?」


……いつものように、煽ってくる。


これが私の担任だ。




「……行くに決まってるでしょ、殺せんせー。私はいつか、家族の元に帰るけど……」


私は軽く首を振って笑った。




「それまでは、殺せんせーが私の担任で、皆が私のクラスメイトだよ。

きっと離れても、変わらない。みんなは私の大事な人で、もちろん殺せんせーも、私の大事な人なのは変わらない」


皆は静かにうなずいてくれた。



「あと、もしも部屋に来るなら、ちゃんと言ってね」



「え?」

茅野ちゃんがポカンと口を開けた。



「だ〜か〜ら! ……来て、いいよ」


茅野ちゃんは一瞬考え込んだあと、パッと花が咲くように笑った。



殺せんせーは横で浮きながら、うんうんと頷いている。

私は殺せんせーに向かってぺこりとお辞儀をした。




……そうだよ。


きっと、変わらない。


皆が私の大事な人なのは。




でも、それと同じで、私は家族やあちらの友達のことも、大事な人だと思ってるんだ。




……ありがとう、背中を押してくれて。



私は目元を細めた。


/ 492ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp