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【トリップ】全てを知っている私が!【暗殺教室】

第16章 LとRの組み合わせ




「わかったでしょ? サマンサとキャリーのエロトークの中に難しい単語は1コも無いわ」


昔ながらのブラウン管テレビで海外ドラマ(エロい)を見せてくるイリーナ先生。

……中学生に見せる内容じゃない……。

気まずく目を泳がせると隣のカルマ君とバッチリ目が合ってしまい、私は目を逸らした。


「日常会話なんてどこの国でもそんなもんよ。周りに1人はいるでしょう?『マジすげぇ』とか『マジやべぇ』だけで会話を成立させる奴」

…うん、いたわ。


「その『マジで』にあたるのがご存知『really』。木村、言ってみなさい」

いきなり指された木村君は少し焦りながら答えた。


「…リ、リアリー」

「はいダメー、LとRがゴチャゴチャよ」

即座に手でバッテンを作るイリーナ先生。


「LとRは発音の区別つくようになっときなさい。わたしとしては通じはするけど違和感あるわ」

……確かLとRってどっちも日本の発音にないんだっけな。


「言語同士で相性の悪い発音は必ずあるの。韓流スターは『イツマデモ』が『イチュマデモ』になりがちでしょ。日本人のLとRは私にとってそんな感じよ」

イリーナ先生は手をグッと握って笑う。

「相性が悪いものは逃げずに克服する!! これから先発音は常にチェックしてるから。


LとRを間違えたら…公開ディープキスの刑よ」



イリーナ先生はそう言って色っぽく唇に手を当てた。


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