第13章 修学旅行の時間!
卓球も終わり、私達はお風呂に入った。
「ボロい旅館のわりにはでかいねー」
原さんが笑う。
「お、おおお……!」
不破さんがさながらマンガのようなリアクションて感動する。
「じゃ、入ろ」
「わーい!」
ジャッパーンという大きなお湯の音が響いた。
「女子の半分でパンパンかあ」
「まあ仕方ないって、時間もないし」
皆が喋る一方、茅野ちゃんがひたすらにこちらを見て黙っている。
「……? 茅野ちゃん、どうしたの?」
「……胸…」
茅野ちゃんはこちらを恨めしそうに見てきた。
「京香は仲間だと思ったのにいいいいっ!」
「え!?」
何のこと!?
「わお、東尾さん服の上からだと気付かなかったけど……」
「着痩せするタイプ?」
E組のゲス担当莉桜ちゃんと、普通の(はずの)岡野さんが笑って言ってくる。
……笑いが黒い!
「えー何カップなの?」
「いや……知らないよ。学校はいつもスポブラだし……」
「D…はいきすぎか、Cは固いね」
「人の胸をジロジロ見るんじゃないっ!!」
予想通りというかなんというか……
大騒ぎを起こしながらあっという間に時間が過ぎてゆく。