第11章 集会。
後ろから何やら声が聞こえてくるが知らんぷり。負け犬の遠吠え…―使い方あってるかな―…なのさ!
「き、京香……強すぎ」
「東尾さんこないだも思ったけどやばいな」
杉野くんと茅野ちゃんの言葉にふっと笑う。
「何言ってんの2人とも。私達の担任以上にやばい人なんていないでしょっ」
「……それもそうだな」
3人で笑っていると、後ろから渚君が来た。
「お、渚! 帰ろーぜ!」
「うん!」
どこかキラリと殺意が残る目をしているのはー…気のせいじゃないだろう。渚君も渚君で本校舎の生徒と戦ってきたんだから。
エンドのE組が、エンドじゃなくなっていきかけてたその時。
私達最大の関門がやって来ることを、私はすっかり忘れてた。