【ハイキュー!!】Aphrodisiac*r18短編集
第5章 The love … Part2【及川徹】
連れてかれた個室で二人きり。"大事な話がある"と言ったのに徹は黙ったままだった。
暫くすると珈琲と料理が届く。
「今日は俺の奢り。初めて会った時とか同じだね」
「そうね。いつもは割り勘だもん」
「……」
徹が何か言った気がしたけど、私は聞き取れなかった。
「ん?いま何か言った?」
「なーんにも。ほら、冷めちゃうよ」
そう言うと、徹は珈琲を飲む。
「今日はブラックなんだ?」
いつもはミルク三杯に角砂糖二個の甘党なのに。
「え?あぁ、ホントだ……気づかなかったよ」
そんな筈ないでしょ。絶対嘘。……でも、私はその言葉が言えなかった。