第16章 リフレイン
大「コクったぁ~⁉」
ガタンッ!
思いっきり立ち上がったせいで座っていた椅子が倒れた。
聞いてた話しと違うじゃないかっ!松潤は兄貴的念だって言ってたのに!
松「そんなムキになるなよ」
ニヤっと笑い、余裕そうな松潤の態度に思わず翔ちゃんを抱きしめた。
大「翔ちゃんは俺のだかんなっ!」
櫻「智くん、落ち着いてっ」
二「はぁ~、相葉さんがちゃんと伝えないから。『コクった』じゃ大野さんが勘違いするでしょ」
相「えー!俺が悪いの?」
二「そりゃそうでしょ。『コクった』じゃ、愛の告白をしたように聞こえるでしょうが。潤くんがしたのは過去の告白です」
相「ほとんど同じじゃん。過去の愛の告白なんだから」
二「どこが同じなんですか、現在進行形か過去完了形かじゃ全然違いますから」
櫻「そうだよ、過去の話だからね?智くん。今じゃないから」
松「それはどうかなぁ~」
翔ちゃん越しに松潤を見るとニヤニヤと笑ってる。
大「なにーっ!」
二「はぁ~、潤くんも大野さんをからかわないでくださいよ。このおじさん本気にするでしょ…」
松「俺、からかってるつもりないけど?」
相「え~、なになに?バトル勃発?」
二「あなたも楽しまない…」
相「は~い」
二「大野さん、落ち着いて聞いてください。この前話しましたけど、潤くんが翔さんが後輩に狙われてるのを心配していたのは事実です」
大「そりゃそうだろうな。翔ちゃんの事を好きなら」
二「確かにね、潤くんは今でも翔さんを好きですよ。でも、これもこの前言いましたが、今の潤くんの思いは兄貴的念です。大体あなた、翔さんがいつからあなたの事好きか知ってるんですか?」
いつから?そういえば聞いてないや。好きとは言われたけど、そこまで気にしてなかった。