• テキストサイズ

片恋 《気象系BL》

第16章 リフレイン


智くんがソレにオリーブオイルを塗り付けると、下の入口でヌルヌルと動かした。
いよいよ智くんが入ってくる…

グイッと押し付けられ、先っぽがナカに入ると痛みを感じた。

「あっっ!」

そうだよな、指とは全然太さが違う。智くんも慎重に進めてくれてるけど、息が出来ないほどの圧迫感を感じる。

「はっ、はっ、はっ…」

「翔ちゃん…ごめんね、苦しい?止めようか?」

優しい智くんの声に目を開けば、智くん自身も額に玉のような汗をかき、苦しそうな表情。

「ふっ、ぅっ…さと、くん…くる、し?」

「ううん…俺は大丈夫だよ?」

少し震えた智くんの手が、俺の髪を優しく撫でる。

「んっ…俺、も…だいじょ、ぶ。だから、つづけ、て…」

智くんが嘘を吐いてまで『大丈夫』と言うのならやめる必要はない。

「うん、わかった…もうちょっとだけ我慢してね」

智くんは微笑みを浮かべると、そっと触れるだけのキスを俺の唇に落とした。

「翔ちゃん…大好き…」

「えっ⁉」

突然智くんの口からから発せられた『大好き』。
それって、どういう?…そう聞こうとしたのに、智くんの腰がグイッと押し込まれ声が出せなかった。

「あぁっっ…」

ギュッと智くんに抱きしめられ、体の外と内に智くんの熱を感じた。

「はいったよ、翔ちゃん…ありがとう…」

安堵した声でお礼を言われ、目の奥が熱くなった。

「ん…智くんも、ありがと…」

冷や汗をかくほど苦しいのに、それでも俺のことを抱きたいと思ってくれたんでしょ?

さっきの『大好き』はそういう意味でいいんだよね?
/ 592ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp