• テキストサイズ

片恋 《気象系BL》

第16章 リフレイン


「え~、じゃあ俺の言ってたこと合ってるじゃん」

「間違ってはいないですよ?ただね、ちゃんと言わないと誤解が生じるでしょ?」

「確かに…『気を遣われてない』ってだけ言われると、軽くあしらわれてる気がしたするな」 

「でしょ?言葉は正しく伝えないとね」

「『気心を知れる仲』って言われると嬉しいもんだな。俺と翔ちゃんってそんなか?」

「俺が見てる限りだと、翔さんの一番気のおけない相手は大野さんだと思いますよ?」

「そっか…」

よっぽど嬉しいのか、笑みが溢れちゃってますけど…ほんと大野さんって隠し事が出来ない人だな。

そして隠し事が出来ない人がもう一人…

「ニノは?俺と気のおけない仲?」

ニコニコとしながら相葉さんが聞いてきた。

「いいえ、残念ながら気を遣わない仲です」

冷たくあしらうと俺をぎゅっと抱きしめてきた。

「えぇー!嘘でしょ⁉ニノちゃん!こんなに愛しちゃってるのに~」

「へっ?」

大野さんは驚きの声をあげ俺たちを凝視している。

「止めてください…」

「だってぇニノが意地悪言うから~」

「あなたが変なこと聞くからでしょ」

「変なことじゃないよ。大切なことでしょ?」

普段余り見ることのないこの人の真剣な表情。俺、その瞳に弱いんだよなぁ…仕方ないからちゃんと答えてあげますよ。

「そうですね、大切なことはちゃんと伝えてあげます…相葉さんは俺にとって気のおけない人です」

「ありがと」

相葉さんが嬉しそうに微笑んだから俺も微笑み返した。

「どういたしまして…」

「えっと…ふたりは…どういった…」

恐る恐るといった感じで大野さんが尋ねてくる。

「誰よりも気のおけない仲だよねぇ?ニノちゃん」

相葉さんが俺の頬にキスをした。

「…そう言うことです」

「えぇーっ‼」

絶叫が楽屋に響いた。
/ 592ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp