第15章 Waiting for you

「そう言って貰えてこちらとしても安心しました」

ガチャっ

「おっはよー！」

「はよ…」

一緒の仕事をしてた相葉くんと松潤が到着した。

「おはよ相葉くん、松潤」

「朝からうるさいです…相葉さん」

「えー？酷い～ニノぉ」

「大野さんが寝てるんですよ…」

松潤が俺の膝の上を見るとにやっと笑った。

「翔くんとうとう捕まっちゃったんだ」

「あ、うん…」

松潤にも知られてた？

「おめでと」

「あ、りがと…」

「なになに？照れてんの？翔ちゃん」

「なんかみんなに知られてるのって恥ずかしい…」

「えー、なんで？いいじゃん、幸せなことなんだから。あっ！そっか、翔ちゃんバージン失っちゃったんだ！」

「え！いや！そういうことじゃなくて！」

「えぇ、まだなのぉ？大ちゃんだらしないなぁ」

「誰がだらしないだっ！」

智くんの声が聞こえムクッと起き上がった。

「あ、起きてたの？大ちゃん」

「今、起きたんだよ。相葉ちゃんの声で！」

「ごめんね、だって嬉しくてつい」

「まぁ、喜んで貰えるのはありがたいけど…でもだらしなくないからなっ」

「ってことはもう食べた？」

「もちろんっ！美味しくいただいてます」

「あ、あの、智くん…そういうことは言わなくていいかな…」

「え～、だってだらしないって」

「でもねほら、プライバシーって物もあるから…」

「俺は翔くんの可愛い所皆に知ってもらいたいよ？」

「ははっ！駄目だよ翔くん、リーダーは前からそうだから」

「え？なにが？」

「『翔くんの可愛い話』。翔さんのいない所で俺たちずっと大野さんに聞かされてたんだから」

「え！マジで⁉」

「マジマジ…大変だったよね、ちゃんと聞かないと大ちゃん怒り出すから」

「だから早く手に入れて貰いたかったんですよ」

「そうだったんだ…なんだかごめん」

「いいよぉ、ふたりが幸せになれたんだから」

「だってさ、翔くん。これからは俺たちの幸せな姿見せてやろうな？」

智くんがチュッと俺にキスした。

「っ⁉さとしくっ…」

「リーダーやり過ぎ…ここ楽屋だぞ」

呆れる松潤。

「ニノぉ、俺もチュウしたい～」

「しません！」

「えぇ～っ」　

「相葉くん残念！」

5人の笑い声が響いた。

俺、今日も楽屋で癒されてます。


End