第13章 pray
明後日?何かあったっけ?
「まさか翔ちゃん、自分の誕生日忘れちゃってるの?」
「え?あっ!明後日、1月25日だ…」
「え?ほんとに忘れてたんですか?翔さん」
相葉くんとニノが驚いた表情で俺を見てる。でもほんとにすっかり忘れてた…
「…うん」
「えー!嘘でしょ!なんでそんな大切な日忘れちゃってるの?」
「大切な日って…もうお祝いするような年でもなくない?」
「そんなことないよ、いくつになってもお祝いはしようよ」
「ねぇ翔さん、その日の予定って翔さんの誕生日のお祝いするとかじゃないの?」
ニノが少し心配そうな顔をしてるけどそんな心配するほどのことかなぁ。
「違うよ」
「仕事ではないですよね?」
「仕事じゃないよ、仕事終わってから会う約束してる」
「誰と?」
「…智くん」
「ふたりで?」
「…多分」
もしかすると松潤も来るかもしれないし。
「多分って、他に誰か誘ったんですか?」
「俺は誘ってないよ?だって智くんの家に行くんだし」
「じゃあふたりきりだねっ」
相葉くんが嬉しそうに笑って言うけどなんで『ふたりきり』が決定なんだよ。
「わからないよ、智くんが誰か誘ってるかも知れないし」
「えー、それはないよぉ…なんで翔ちゃんの誕生日に他の人誘う必要があるんだよ」
「別に俺の誕生日だから会う訳じゃないよ、ただ話があるっていうから智くん家に行くだけで…」
「だったらそれこそ誰も誘わないでしょ、大切な話するのに邪魔じゃん」
「相葉さんそれ以上は…」
相葉くんの話を止めたニノ…ふたりは智くんが話す内容を知ってるの?