第13章 pray
「えー!マジかよ~!」
「なに?どうしたの翔くん」
収録終わりの楽屋、携帯に届いていたLINEを見て叫んだ俺に驚いた松潤が声を掛けてきた。
「ん~、24日に飲みに行こうかと思って大学の時の友だち誘ったのに誰一人捕まらねぇ…」
「ははっ、そりゃ無理だわ…あと4日しか無いこの時期にクリスマスイブの予定空いてる人なんていないっしょ?」
「だよなぁ…俺だってライブがあるからさぁ、終わってからみんなで飲むと思って予定入れないでおいたのに…イブにひとりは嫌だなぁ」
「ゴメンね、翔ちゃん…」
申し訳無さそうに相葉くんが謝ってきた…そう、その日都合が悪いと言い出したのは相葉くん。
「あぁいいよ、しょうがない…相葉くんの誕生日だもんな」
「じゃあさ、翔ちゃんも一緒に飲む?」
気の毒に思ったのか相葉くんが誘ってくれたけど、その瞬間楽屋の中に冷たい空気が流れた。
「イヤ!それだけは遠慮するわ!」
「なんで?いいじゃん、3人で飲もうよ」
相葉くんが本気で誘ってくれてるのはわかる、わかるけどその後ろで相葉くんを氷の矢で射抜くんじゃないかと思うくらい冷ややかな目で睨むニノが見えた。
「ありがとう相葉くん…でもほんといいから、俺ニノに恨まれたくない。ニノに恨まれるとなにされるかわからないし」