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片恋 《気象系BL》

第11章 One Step


櫻「岡田くん?どうして?」

岡「俺も今日ここで取材受けんの…運命感じるよね~」

大「はぁ?お前なに言ってるの?吹っ切れるって言ってたじゃん」

岡「吹っ切れたよ?彼氏が出来たんなら攻め方変えなきゃ、って」

大「ふざけんなよっ!」

岡「俺は至って真面目だよ?だいだいさぁ彼氏になったくらいで安心してんじゃないよ…櫻井くん可愛いんだからこれからだっていくらでも狙われるよ?しかもお前が開発しちゃったせいで色気増しちゃったしねぇ?」

翔くんが頬を紅く染めた。

大「お前なぁ…」

岡「あぁ、でもお前より俺の方が先に櫻井くん抱いてるかんね」

大「聞いたよ、ただ抱きしめただけだろ?そんな自慢げに言ってんなよ」

岡「へぇ?平気なんだ、意外だな…櫻井くんを誘う度に嫌な顔してたのに」

大「ほんとは嫌だよ、でも最後って聞いたから」

岡「ほぅ、ならキスしたのも許してくれちゃうわけだ」

櫻「っ!」

大「なに?それ?キスなんて聞いてないよっ?」

岡「え、そうなの?抱きしめたときにチュッてしたんだけど」

大「翔くん?昨日はそんなこと言ってなかったよね?抱きしめられただけだって」

櫻「でも、智くん、唇じゃないからね?キスって言ってもほっぺただから!そんなわざわざ言うほどのことでもないでしょ?」

大「いいや、言うほどの事だよ、翔くんのほっぺたに岡田の唇が触れたなんて…言ってくれれば俺が消毒したのに」

岡「消毒って…俺はバイ菌か…」

大「俺からすれば翔くんに群がる害虫だよ!」

岡「うわっ!ひっど!散々櫻井くんのこと待たせてたくせに…誰のお陰で付き合えるようになったと思ってんだよ?」

櫻「ごめんね、岡田くん」

岡「あぁ、いいよ~、バンビが謝る必要ないってぇ」

翔くんの肩に両手を乗せ見つめる岡田。

大「おまっ!気安く触ってんじゃねぇ!」

岡「おぉ、こわっ!櫻井くん、今度は大野がいない時に来るからねっ」

岡田が翔くんに笑顔を向けると翔くんも微笑んだ。

大「翔くんっ!昨日言ったでしょ?もっと危機感持ってよ!」

二「…はぁ~、やっとふたりが落ち着いてくれたと思ったのに…この先が思いやられますね…」


おわり
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