第11章 One Step
<おまけのナイショ噺>
夕べは結局疲れきった翔くんを帰すわけにはいかず、家に泊めた。今日は5人での雑誌の取材があり控え室で翔くんとテーブルを挟んで向かい合わせに座った。
いつものように新聞を読む翔くん。
櫻「…あの、智くん…」
大「なに?」
櫻「そんなにじっと見られたら新聞読みづらいんだけど…」
大「ん?あ~、気にしなくていいよ?俺が見ていたいだけだから」
櫻「いや、そう言われても視線感じるし…」
ガチャ
二「おはようございます」
櫻「あ、おはよう、ニノ」
大「はよ」
俺と翔くんを交互にじっと見るニノ。
大「どうした?」
二「ほうほう…岡田くんの作戦は上手くいったみたいですね」
大「え、なに、お前知ってたの?」
二「ええ、岡田くんにおふたりのスケジュール教えてくれって頼まれましたし…」
大「マジか…」
二「でも良かったですね?これで岡田くんもスッキリしたでしょうし…」
大「まぁな…夕べの内にメール入れたらこれで吹っ切れるって返事来た」
二「そうですか…」
トントン、ガチャッ!
岡「おっはよ~!バ~ンビッ」