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片恋 《気象系BL》

第10章 always


「そうだよな…今の松潤は松潤らしくない。
あんなに自信もって仕事してたのに、なんで翔くんに頼ってるんだろ…」

「そこが一番気になるところなんですよね…
翔さんに対してあからさまでしょ?
潤くんが翔さんのことを好きなのは分かってたけど、なんで急に甘えだしたのか…
もし気持ち伝えるとしても、潤くんなら正攻法で行くと思うんですよね…」

「ん~、その為に努力してたんだろ?
翔くんに似合う男に、って思ってんだったら、甘えるやり方はおかしいよな…」

「そう…なんで攻め方変えたんだろ?
十分頑張ってるのに」

「まぁ、自分で自分は見れないから…
周りがそう評価してても、本人が納得してなきゃな」

「憧れの存在だからなぁ…
自分が追い付けるはずないって、思ってたりするのかも」

「松潤も努力してるけど、翔くんも努力の塊みたいな人だからな…
プレッシャー感じるのは分かる」

「へぇ…。大野さんも、プレッシャー感じたりするんですか?」

「俺?感じるよ?」

「そんな風に見えませんけどね」

「ガキの頃はなかったよ…仕事でもプライベートでも。
翔くん好きになった時もさ、なんも考えずに好きになって、プレッシャーなんて感じたこともなく、ただ想い続けてた。
俺にプレッシャー感じさせたのは、松潤の存在だよ。
あいつが本気で翔くん狙いにきたって分かった時、松潤に取られるかもって、超焦って、翔くんに告ったんだ」

「えっ?翔さんは大野さんの気持ち、知ってるんですか?」

「知ってるよ?俺、3回フラれてるもん」

「え?3回も?てっきりふたりが付き合ってないのは、気持ちを伝えあってないからだと思ってました。
翔さんも、大野さんのこと好きなんだとばかり思っていたから、とっとと気持ち伝えればいいのにって…」

「ん、まぁ、色々とな…
翔くんはさ、松潤の気持ち分かってるんだ…
でも松潤は、翔くんに好きだって伝えてないだろ?
ニノの言うように、相応しくなってからって思ってるんだよな、きっと…
翔くんはそこまで分かってて、待ってるんだと思う…松潤が、本当の意味で翔くんから離れられるのを」
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