第8章 とまどいながら
それからの俺は取材はなんとかこなしたけど、相葉くんが言ったことが頭から離れなかった。
男同士ってどうやるんだ?考えたこと無かった…
ってか、相葉くんとニノだっていきなりだったのにちゃんと出来たのか?
「翔ちゃん?大丈夫?」
控え室に戻ってきてから考え込んで無言になってた俺に相葉くんが遠慮がちに話掛けてきた。
「あ、うん、大丈夫…」
「ごめんね、余計なこと言って…
忘れてって言っても無理だと思うんだけど、こういうのって人それぞれだからさ
あんまり考え込まないでよ」
「…うん」
「じゃ、帰ろっか
翔ちゃんこの後はまだ仕事?」
「うん、打ち合わせが入ってる、相葉くんは?」
「俺はもう終わりだからニノの家行く」
「今日も行くんだ、いいね」
やっぱりお互いの家に行き慣れてるのっていいなぁ…
逢いたいときに行けるもんなぁ。
「あー、うん、ちょっと様子見に…」
「なに様子って」
「…昨日初めてでしょ、ニノに負担掛けちゃって
今日ニノ仕事休みだから家で寝てなって言ってきたんだけど心配だから」
「え、そんな大変なの?男同士って」
「ん~、ちょっと無理させちゃったみたい
ニノが何も言わなかったから俺止めてあげられなくて
そしたら朝起きられなかったんだよね」
そんなこと俺に出来るのか…