第2章 Kiss からはじめよう
なんだ?今なにが起こった⁉
今起きた出来事が理解できず、軽くパニックを起こしている。
ふ~っ、落ち着いて考えてみよう…
1時間前
今日はレギュラー番組の収録日。
昨日終わし切れなかった資料の整理をしようと思って
一人早く楽屋に来ていた。
『ん~、思ったより早く終わったなぁ
みんな来るまでまだ時間あるし、少し寝とくかな?』
そのままソファーに横になった。
ガチャッ
『ん?誰か来た?』
思ったより深い眠りに入ってしまったらしく、目が開かない…
『ノックなかったし、メンバーかな?申し訳ないけど体が起きないや…
みんな揃えば起こしてくれるだろ…』
なんてボーっとした頭で考えてた。
楽屋に入って来た気配が近づいてきた。
ふわっ
『あっ、暖かい…ブランケット掛けてくれたのかな…』
そしたらその人物が俺の頭を撫ではじめた。
『ん?なんだ?なんで頭撫でられてんだ⁉
…でも気持ちいいな~…このまままた眠りに落ちそう…』
自分でも頬が緩んだのに気がついた。
そしたらその手がピタッと止まっちゃったんだ。
『あ~、残念。もう少し続けて欲しかったなぁ…』
なんて名残惜しんでたらその手が俺の左頬に移動してきた。