第5章 Don't you get it!
「リーダーすげぇな」
「そうだね、大野さんのスイッチ入ってまだそんなに時間経ってないよ?」
「大野智恐るべし!だな
だからとっとと本気出せば良かったんだよ
そしたらすぐ手に入ったのに」
呆れた感じで潤くんが言った。
「まぁ、タイミングもあるでしょ?
手遅れにならなくて良かったよ」
「実際翔くん狙ってるヤツ多いからな」
「本人全く相手にしてないけどね?」
「そうなんだよ、自分が狙われてるのわかってんのかな?
すっげぇ上手くあしらってんだよなぁ」
「ん~、なにか危険な物を感じるとか」
「でもリーダーのことは分からなかったんだ」
「危険と思わなかったんじゃない?」
「あんな攻められたのに?」
「攻められても不快感がなければ危険と思わないでしょ?」
「ってことはやっぱり翔くんもリーダーのこと好きだったってこと?」
「だと思うよ」
「そっか、じゃあ良かった
リーダー煽ったのはいいけど振られたときどうしようかと思ってたから」
「このまま行けば大丈夫だよ
大野さんが無理矢理襲わない限りは」
ふふっ、と笑った。
「…ねぇカズ?」
潤くんが腰に腕を回してきた。
「ん~?」
「カズは今危機感感じてる?」
潤くんの手が頬に触れる…
「…ううん、全く…」
潤くんの顔が近づいてきて俺は目を閉じる…