第4章 Be with you
「…やだ…」
そうだ、この前翔くんと増田が仲良く話してて、
しかもまた飲みに行くって聞いてイライラしたんだ。
翔くんと飲みに行くのが俺だけじゃないって聞いて…
あの時感じたモヤモヤはヤキモチだったんだ…
「答えでたんじゃねぇの?」
松兄が優しく微笑んでくれた。
「…うん、ありがと、松兄」
すっきりした。
俺は翔くんが好きなんだ…
「解決しました?
じゃあ、飲みましょ、飲みましょ!」
竜さんがビールを注いでくれた。
一気に飲み干して改めて自分の気持ちを確認する。
うん!俺は翔くん好き!
認めてしまえば気持ちが楽になった。
「それにしても時間掛かったなぁ?」
松兄がニヤニヤしながら俺を見る。
「なにが?」
松兄が俺の耳元で囁いた。
「お前が好きなのって翔じゃねぇの?」
「っ⁉」
ビックリして言葉がでない!
なんで?
俺今まで一言もそんな話したことないよな?
ってか、俺だってそんなこと思ったことないんだぞ?
「お前らの空気感っていうの?
なんかずっと付き合ってる恋人みたいだなって思ってたよ」
そんな風に思われてんの?
「他のメンバーからは言われたことないよ?」
「だからそれがあたりまえなんだろ?
いつも見ているあいつらは気がつかないよ
たまに会うからわかるんだよ」
松兄がははっ、と笑った。