第15章 解かれた封印と心
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現世。
数人が空を見上げて険しい顔をしている。
『また、始まったみたいやな』
『あぁ、封印を解こうとするヤツがおる』
『あれを解くのには、鍵が必要だったはずだよな。あの嬢チャンの』
『アホ。忘れたんか。それは紫水がこの世界に居ればの話や。そうでないとすると…』
『紫水はこの世界にいない』
『でも、おかしくないか?』
『何がや』
『この世界にいなくても、ここの死神とかには封印は解けないはずだろ?…って事は』
『紫水がおるんやから、ない話ではない』
"他の世界からの干渉"
これから起こるであろう戦いの為。準備を始める。