• テキストサイズ

《マギ×BLEACH》人魚の悲劇

第11章 苦しみと推測


ジャーファル視点


『紫水が私を助けられたのは、人魚だから…ですか?』

【そう、普通の人間ならブクブクに膨らんでドザエモンさ】


確かにあの嵐なら、普通の人間は死んでますよね。
考えただけで、背筋がつめたくなる。


【それよりも、魚がいい具合に焼けてるな。ジャーファル】


嫌な予感が…


【悪いが、主を呼んできてくれ(ニッコリ)】


うわぁ…笑顔が憎たらしい。


『…紫が行けばいいじゃないですか』

【いやぁ…魚が焦げないように見てるから、頼むよ】


頼むよって…
私が行っても、何が出来るのか…わからないのに。


───
紫視点


難しい顔をしながらも、ジャーファルは主を呼びに行ってくれた。


【頼むぞ、ジャーファル。主が悪夢で魘されて、それを沈める事が出来たのは…お前だけなんだ】


小さくなるジャーファルの背中を見ながら、願いをこめた。

阿近もギンも、私も。
ずっと近くに居たのに、ダメだった。
主も、少なからずジャーファルに気を許してる。
無自覚だから、後は本人が気づくしかない。

主。
もう100年も待ったんだ。少し位、自分を許しても良いと思う。
少しずつでも、主には幸せになってもらいたい。


/ 75ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp