第8章 異変と経験
一同『………………』
「はれ?どうしたの?ちゃんと話したんだから、何かコメントを聞かせてよ」
"私も覚えてないの。2000歳までは、頑張って数えたんだけど…面倒くさいからやめちゃった。だから、正確な年齢までは教えてあげられないのよ"
シン『すまなかった…』
「何が?気にしなくても大丈夫。誰でも、最初は驚くし…酷い人間なら私を閉じ込めようとするから」
ジャ『閉じ込めるって』
「人間って、不老長寿になりたいんじゃないの?」
シャル『そうだけどよ…』
ヤム『あり得ないことだと思ったわ』
「それが、普通の考え。私が普通じゃないのよ」
ここの人間は、優しい。普通は、白い目で見たり…目のいろを変えて襲ってくる奴等もいる。女だってことも、あるかもしれないけど…
シン『本当なのか?』
「別に信じなくても構わない。そのうち、信じるしかなくなるから…」
皆、それ以上を聞かなくなってしまった。信じるも信じないもそれぞれの自由。私は、無理矢理に信じさせようとはしない。