第4章 疑問と不安
───
その頃、技局内では…
──ガチャ…
『ふぅ…まだ、帰れないか…』
吸っていた煙草の煙を吐くと…
──バァン!!
『紫水から連絡あったのッ!?!?』
まだ知らせてないんだが…
10番隊の副隊長の乱菊さんが、扉をぶち破る勢いで入ってきた。
阿『連絡はきましたけど…まだ、知らせてませんよね』
乱『私の中の、紫水探知機が反応したのよ』
阿『残念ながら、まだ帰れないらしいです』
乱『えぇー阿近、すぐに帰れるって言ったじゃない』
阿『あっちで、紫水に何も無ければって言いました』
どんだけ紫水が好きなんだ…
阿『じゃ、ついでに皆に知らせて下さい』
乱『えぇー』
阿『目元のしわ、無くしておきますよ』
乱『行ってくる!!』
紫水、早く帰ってこい。
皆、待ってる…