第2章 気づいたときは
泣いて泣いて、泣き疲れるくらいに泣いた日々。
学校に行っても、まともに顔がみれなくて。
ずるずると気持ちを引きずる毎日。
でも、彼に私の気持ちをバラされてしまったの。
林くんは、嫌な物を見るような眼差しで、離してもくれなくなった。
人はこんなにも変わってしまう。
切ないなんて気持ちはなかった。
だって、
だって、それだけで、私は嫌われてしまったのに
好きで好きでたまらなかった人に
気持ちを自分から伝えられず、バラされてしまったのに
あげくは嫌われた。
死にたかった。林くんは二度と
『おはよう、春日』とは言わなかった。
そのくらいで死にたかった私は重度の病気で
でも、そのくらいに大好きだった。
ー人は全く違う人へ豹変する。たとえそれが、好きな人でもー