第3章 気持ちに蓋をして
ー私はいつも、あなたを…ー
頭の片隅にはあなたがいた。
あなたもそうだったのかな。
そうであってほしい。
可愛い女の子じゃなく、私を、私の存在を…頭の片隅に置いて
そう願う毎日が
私をさらに
壊して、壊して、壊して壊して…!
狂わせた。
涙は枯れた。
そして
彼は私に追い討ちをかけるように、自分の恋を叶えるために奮闘した。
あんなに仲良くなって
あんなに笑い合っても
無駄な時間だったみたいで
私は精一杯の笑顔で
『私が林くんなんて、好きになるわけ無いじゃん』
嘘を付いた。
だって、そう言うと、彼はすごく嬉しそうにするから
自分の心に
思いに
蓋をして。
あなたの笑顔をもう1度、見れることが出来た。
私の心は
それでもまだ、酷く痛んだ。