第2章 仕事の後のXmas night。
side灰羽
『リエーフくんのばかぁ…』
俺はベッドでぐったりと横になる梢にめちゃくちゃ怒られている。
「ごめんなさい…」
『するなら服脱いでからが良かった。』
「うん…」
『今回はまだ服、無事だったからいいけど…』
「ごめん…」
今回は全面的に俺が悪いので、梢の言うことを聞くことにする。
『ねえ、リエーフくん。ブーツ脱ぎたい。』
「了解。」
俺は梢のブーツを脱がせベッド横に置く。
『タイツ、絡まってる。』
今度はタイツを。
「体起こして。」
言われるがままに梢の体を起こすと、梢はコート、ニットワンピを脱ぎだす。
『これ、ハンガーにかけておいて?』
言われた通りハンガーにかけ、俺は梢の前に戻る。
「次は何してほしい?」
そう問えば、梢は少しだけ頬を赤らめ俺を見る。
『…ハグ…と、キス…….して?』
さっきまでものすごくエロいことをしていたはずなのに、ハグとキスをしてほしいと恥ずかしそうにねだる梢。
あーもー。
俺の彼女まじでかわいい。
ベッドの縁に座った梢に近づくと、俺は梢をぎゅっと抱きしめる。
『リエーフくん。メリークリスマス。』
梢は俺の耳元で小さな声で、ぽそりとそう呟いた。
ねえ、サンタが本当にいるのなら
本当に感謝しなくちゃ。
だって、梢とずっと一緒にいれるんだから。
メリークリスマス。
end