第7章 後悔と期待
「…来い」
そう言って、私は首の後ろをなにかで殴られ気を失った。
……助けて、、メリオダ…ス…
***
「ん…」
目を開けると、物置のようなホコリっぽいところに手足を縛られて角に座らされていた。口には布を当てられていて声を出せなかった。
遠くにある窓から見える空は暗くて夜になったってことを教えてくれた。
この部屋には、誰もいない。
今のうちに逃げなきゃいけないけど、手足縛られてちゃ何もできない。
…バンが家にいれば、連れていかれることもなかったのかな。
いや、私が軽率に確認もしないでドアを開けたから……メリオダスに忠告されてたのに…馬鹿だなぁ、私。
自業自得ってやつだ。
─────バンッ
「おぉ、起きたか」
入ってきたのは、顔に傷を持った大柄の男。
第一印象はもちろん怖い人。
さっきの黒の人達の仲間ってことだよね?
私の体はまた震え始める。