第7章 後悔と期待
「さ、薬飲まないと」
静かなのが嫌で、声に出して言ってみたけど…
すぐ静かになってもっと切なくなる。
「はぁ…バンのバカー!帰ってこーいっ……ゴホッゴホッ」
大声を出すと、思わずむせてしまった。
はぁ、、。今日は寝てようかな。
─────コンコン
あれ?誰だろ?
珍しくドアを叩く音がした。
メリオダス以外、うちに来ることなんてない。
ってことは、メリオダス??
忘れ物でもしたのかな?
それでも、戻ってきてくれたのが素直に嬉しかった。
「まったく、メリオダスってば~。忘れ物するなんて、おっちょこちょ…い…」
…違った。
ドアの向こう側に立っていたのは、メリオダスじゃなかった。上から下まで黒色のものを纏った人が2人立っていた。
「あの…どちら様です…か?」
カタカタと身体が震える。
恐怖心と不安感が私を襲う。