第6章 告白
「どうして、謝るの…謝ってほしくなかった」
あー、どうして私泣いちゃうんだろう。
馬鹿みたい。昨日も泣いてもうずっと泣いてる。
いつからこんなに弱くなったんだろう。
「私は、バンのことがずーっとずーっと好きだった!幼い頃から面倒見てくれて優しくしてくれたバンのことがもうずーっと好きだったの、大好きだったの!!いつか、手を繋いでキスをして……付き合えるのかなとか期待してたよ?でも、バンは私のことは妹としか見てくれてなくて…昨日少し期待した」
涙で視界がぼやけ、バンの表情を見ることが出来ない。
「抱いてくれた…私の事好きなの?女って見てるの?って…でも違った…ハァ…ッ…コホッ…」
「…大丈夫か?!」
「ね?バンは私のことを女として見てない」
「俺は…ちっちぇーころからのそばにいて、妹って思ってた…口先だけじゃなくて、本当の妹だと思ってる…体が弱ぇーから俺が守らなきゃいけねぇーって恋人っていう風にはどうも思えなかった」
「じゃあ、私が身体弱くなかったら…恋人として見てた?」
「かもな」
私は、自分の身体の弱さを恨んだ。