第6章 告白
「憎いな~自分の身体が、自由に歩けないし、恋もできない…私このまま独り身なのかな」
「それは、ちげぇ…俺がそばに居る」
「バン…ずるいよ。私ね、ずーっと寂しかった。バンがいない間ずっと独りで家にいて…バンともっと話したいって、そばにいて欲しいって思ってた」
「悪い…」
「…私、外に出て友達ができてすごく幸せだった。あ〜こんなに幸せなことってあるんだ〜って思った。その友達と出会ってからね、私…バンへの気持ちが段々と薄れていったんだ…それで、昨日のことがあって恋愛感情はなくなってしまったの…けれど、その代わりに兄としては大好きなんだって気付かされた」
「…昨日のことはほんとに……」
「…バン、大好きだったよ。そして、これからはお兄ちゃんとして家族として大好きです」
バンにほほ笑みかけると、
バンは思いっきり私を抱きしめた。
「ごめんっ…ごめんな…」
壊れ物を扱うように、
優しく大切に抱きしめてくれた。
それだけで、
空いていた心が満たされていく感じがした。