第6章 告白
その後もメリオダスに元気づけられ、
メリオダスは帰っていった。
そして、間もなくバンが帰ってきた。
…目が合う。
けれど、挨拶を交わさない。
このまま無言でいたら、昨日のことはなかったことになる…
そんなの絶対ダメ!
私は勇気を出して、バンに声をかける。
「バン…」
「ん」
「ちょっと、こっち座ってもらえる?」
すると、バンは反抗するわけではなく静かに座った。
「…あのさ、バン昨日のこと……なんだけど」
「あぁ」
「その…なんで、いきなり…」
バンは黙ったままだった。
「私ね、バンとならしてもいいって思ってたんだ。けれど、いきなりのことですごく怖くなった。ちゃんと段階を踏んでいきたかった…どうして、抱いたの?」
「外で上手くいかなかったんだよ、それでムシャクシャしてよ…悪かったな」
珍しく謝ったバンだったが、
今回のことに関しては謝ってほしくなかった。