第6章 告白
「嫌わない?」
「ばーか、そんな簡単に嫌うわけねーだろ?」
私は、メリオダスの言葉を信じて昨日あったことを話すことにした。
「昨日、素っ気なくしちゃったことを謝ろうとして帰りを待ってたんだけど…寝ちゃって」
「目が覚めた時には、両手を拘束されてて」
「!!…それは、一緒に住んでる男にか?」
「うん…その後は……」
言えなかった。
自分の口からは…好きだった人とはいえ犯されたなんて…
「そうか…無理していうことなんてない。無理にされんのは辛いよな」
メリオダスの優しさと、
自分の無力さに涙が溢れた。
「なんで、なんでなのかなぁ…私なにかしたのかなぁ…」
「よしよし」
頭を撫でてくれるメリオダス。
落ち着くというのはほんとにこのことだと思う。
「初めてだったのに……愛のある行為をしたかったのに…」
私の口は止まらない。
思っていること、溜まっていることが一気に溢れた。
「…相手の気持ち聞いてみたらどうだ?好きでヤッたのかそれともほんとにシたい気持ちだけでシたのか聞いてみればいいと思う。もし、相手に好きって気持ちがねーなら…俺がお前を助ける」
メリオダスの目は真剣で、
その目からわたしは視線が外せなくなった。
…真実を確かめなければならない。