第6章 告白
朝起きればバンの姿は無かった。
昨日の今日だから、バンがいなくてよかったって思う。
どう接すればいいかわからないし…
話するつもりだったんだけどなぁ…
立ち上がろうとすると、腰に鈍い痛みが走った。
「っ…いたっ…」
…バンは、どんな気持ちでいたんだろう
もう…バンがわからない…
「おーい、何泣きそうな顔してんだよ」
いきなりメリオダスの声が聞こえて空耳かと思ったけれど、
窓の外にメリオダスの姿があった。
「メリオダス…なんで」
「なんでって毎日来る約束だろー?」
あ、そうだった…でも、まだ朝じゃ……
って、時計をみればもう12時だった。
昼まで寝てたんだ、私。
「ごめんね、ベッドから起きれそうにないから…窓から入ってきて」
「大丈夫かー?よいしょっと」
メリオダスは、軽々と窓から中に入ってきた。
「ごめんね」
「いいんだ。それにしても、なんかあったのか?さっきから何度も泣きそうな顔してる」
「あ…いや、あのね…」
性行為をしたことを言ったら、メリオダスに引かれるだろうか?
嫌われたくない。今の私にはメリオダスしかいない。
でも、相談できる人もメリオダスしかいない。