第5章 混乱する気持ち ◎
「よし!それじゃあ、これからここに来てもいいか?」
「え?」
「丘に来れねーなら、俺が来るしかねーだろ?家の中に1人なんて暇だろ?」
「メリオダス…」
メリオダスの優しさに甘えてしまってもいいのだろうか。
そりゃ、毎日暇だし…嫌になる。
来てくれたらありがたい。
「お前は何も気にしなくていい!」
気を使ってくれてるのだろうか?
いや、メリオダスに限ってそんな変な気は使わないと思う。
や、予測だけど…
「ありがとう…」
「それにしても…家の人?前言ってた男と二人暮らしなんだよな?」
「そーだよ」
「いっつもいねーのか?」
「うん、どこに行ってるか知らないけどね」
「へぇ…」
あ、そういえば…
この間の女性……リズさんだったかな…
あの人は一体誰だったんだろう?
「ねぇ、メリオダス」
「リズさん?って、、」
「リズか?リズは、この王国の騎士の1人だ」
リズさんって騎士だったんだ…
女性騎士ってかっこいいなぁ。
けど、それだけじゃない気がする。
メリオダスとの関係は、騎士仲間とじゃなく…
それ以上の関係のような気がする。