第5章 混乱する気持ち ◎
「とりあえず、ここじゃ一目あるから中に入れてくれ!な?」
「う、うん…グスッ」
私はベッドに腰掛け、メリオダスは近くにあった椅子に座る。
「あ、あの…なんで……ウチが?」
「このペンダントに住所書いてあった!そんなことより」
「ん?」
メリオダスは、私の唇に人差し指を立てる。
「ダメだろ?確認もしないでドアを開けたら!悪いやつだったらどーすんだ!」
「あ、はい…」
「それに、この間は勝手に帰っちまうし…それから1週間来ねーし」
少し拗ねているように見えたのは、気のせいだろうか。
「ごめんなさい…」
「ったく…。体調悪いんだろ?大丈夫なのか?」
「大丈夫大丈夫!もう、元気だよ~…コホッ…コホッコホッ」
「ほら、大丈夫じゃないだろ。寝てろ」
メリオダスは、私を布団に入れる。
「すいません…」
「でも、そうか…、体調崩したならもうあの丘来れないのか」
「あ、うん…」
…ってことは、今日でお別れなのかな……。
やだなぁ…もっと、いろんなこと話したい。