第5章 混乱する気持ち ◎
ベッドの中で過ごすこと1週間。
「じゃあ、行ってくるな」
「うん」
バンとも会話することがすっかり減った。
別に話したいとも思わなかったし、口を開くのがめんどくさかった。
バンには迷惑も掛けてるし、足を引っ張ってるし…申し訳なさでいっぱいだけど…話したくなかった。
本を見る以外は、
ぼーっと外を眺めてることが多かった。
景色なんて変わらないのに…。
今日も寝て過ごそうかな。
なんて思ってると、
─────コンコン
普段来ない訪問者が来た。
誰だろう??
私は、恐る恐るドアを開ける。
「よ!」
…え、嘘……なんで…?
ドアを開けた向こう側には私が今会いたい人が立っていた。
「メリオダス…ッ…」
「おぉー、どした」
私は、泣きながらメリオダスに抱きついた。
バカみたいだけど、それくらい嬉しかった。