第4章 家という名の檻
「。こんなこと言いたくねーんだけどよォ…また、しばらく家から出ちゃダメな」
「え…」
「しゃーねだろ。家から出て家の外で倒れられても、俺行けねーし」
じゃあ、今日でメリオダスに会うのは最後?
私…あんな別れ方……
「また、本でもなんでも持ってきてやるからよ」
でも、そっか…そうだよね。
メリオダスに会えなくなるのは仕方ないか…
メリオダスには友達が沢山いて、リズさんだっている……
それに…
これ以上バンに迷惑は掛けられない。
「うん、ごめんね。もう、迷惑かけないようにする…じゃあ、今日は寝ようかな……あ、バン。明日起きれる気しないから、起きるの待たなくていいからね」
私は、バンに背を向けるように寝っ転がった。
明日から憂鬱な毎日。
本を読むことくらいしかすることがないよ…。
人と話したい……メリオダスと話したい。