第2章 助けてくれた彼
誰だろう…っていうか子供…??
あ、でも…この服ってここの国の騎士の服…ってことは騎士さん?
「あの…」
「んまそーなもん、食ってるな!」
「あ、食べます?」
私は、パンを差し出す。
「お、サンキュ」
男の子は、パンを受け取るとすぐにぺろりと食べ終えた。
「騎士さんですか?」
「あぁ!ちょっと、サボりに来たんだ」
サボりって、、ダメなんじゃ…
「いいんですか?」
「んー、ダメだな」
ですよねぇ……
「ここに人が来るって珍しいんだ。ここ、俺のサボり場所」
「あ、すいません。じゃあ、私…帰りますね」
サボり場なのに邪魔しちゃ悪いよね。
いい所だと思ったんだけどなぁ…
「いや、俺のサボりに付き合ってくれ!」
「え??」
な?っと笑う騎士さんにちょっとドキッとしてしまった。