第2章 助けてくれた彼
前までは、ほとんどファンタジー系ばかり読んでいたのだけれど…最近はラブストーリーのものばかり。
バンのことを好きって気づいてからかな…きっと。
まぁ、バンは私のことを妹としかみてないけどね。
仕方ないけど……
その後、
パン屋さんでパンとミルクを買いちょっと歩いたところにある丘でお昼ご飯にすることにした。
ここは、静かで空気がいいな。
丘の上からは、街が見える。
…いいとこ見つけちゃったっ♪♪
座ってちびちびとパンを食べ始める。
「いつもよりおいしい…フフッ」
その言葉に嘘はなく、ちゃんと味がした。
味覚障害ではなくてよかった。
「お嬢さん」
いきなり声をかけられ、
パッと振り向くと金髪の髪の毛の男の子が立っていた。
「…どちらさま?」
すると、男の子は私の隣にドカッと座る。