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城宮家と兄妹
第5章 ‐4‐
何がダメなのか、
私にははっきりと分かった。
「お兄ちゃん違うよ。
愛澄ちゃんが頼んで...「ダメだってば!!!」
大声を上げたせいで、
静まり返る家の中。
分かってるけど違うんだもん...
「ごめ、んなさ、い....」
歪んだ愛情。
守りたい気持ちが強いから。
震える手。
「詩乃」
グイッ
そして抱き寄せられた。
「剣、くん」
真剣な目だけれど、
どこか怒ってるような。
また、喧嘩するのかな。
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